クラウドにおけるAIモデルの比較:Azure、AWS、Google Cloud
本記事では、主要なクラウドプラットフォーム(Microsoft Azure OpenAI、Amazon Bedrock、Google Vertex AI)によって提供されている最新の言語AIモデルを比較します。価格、機能、プログラミング言語との統合、チャットボット作成における利便性を評価し、最適な選択を提案します。
1. Microsoft Azure OpenAI
- モデル: GPT-3.5、GPT-4、Embedding、Codex
- 価格: GPT-3.5 – $0.0015/1Kトークンより、GPT-4 – $0.03/1Kトークンより
- 用途: テキスト生成、チャットボット、コーディング、分析
- 統合: Python用
azure-ai-openai
ライブラリ、REST API、.NET、Java、Node.js用SDK
2. Amazon Bedrock
- モデル: Anthropic Claude、AI21 Labs、Cohere、Meta、Amazon Titan
- 価格: Claude 3 Haiku – 約$0.0025/1Kトークン(モデルによって異なる)
- 用途: テキスト生成、分析、分類、検索
- 統合: AWS SDK(Python用boto3)、REST API、AWS LambdaやStep Functionsに対応
3. Google Vertex AI
- モデル: Gemini 1.5、PaLM 2、Imagen、Codey
- 価格: Gemini 1.5 Flash – $0.00035/1Kトークンより、Gemini Pro – $0.002/1Kトークンより
- 用途: テキスト、コーディング、画像、マルチモーダル
- 統合: Python用SDK(
google-cloud-aiplatform
)、REST/gRPC API、Jupyter/Colab対応
4. 注文を受け付けるチャットボットにはどれが最適?
注文受付用のシンプルなチャットボットを作成するには、統合の簡便さ、コスト、APIの安定性が重要です。以下におすすめを示します:
- Azure OpenAI – 安定性、GPT-4のサポート、.NETやPythonとの高い互換性から最もおすすめ。Microsoftインフラを利用中の企業に特に適しています。
- AWS Bedrock – 既にAWSを利用している企業にとっては良い選択肢。Claudeモデルは対話性に優れています。
- Google Vertex AI – 高度な分析機能、マルチモーダル対応、Googleサービスとの統合を求める場合に最適です。
5. 結論
注文受付用チャットボットの構築に最も適しているのは、Azure OpenAIです。安定性、明確なドキュメント、幅広いプログラミング言語のサポートが強みです。既存のクラウドインフラによって、AWSやGoogle Cloudも適切な選択となり得ます。